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カンボジアのボジ子。

カンボジアで2年の仕事を終えて一時帰国中。シェムリアップの美味しいレストラン、手作りごはん・お菓子、たまに観光・旅行ネタ、ダイエット、コスメなど広く浅~~く。

「創る人」を訪ねて。IKTT 伝統の森




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私がまだ幼かったころ、
「機械の仕事はこんなもんや」
と、よそから取り寄せた安価な欄間を見て
ため息をついていたのは、
建具屋の3代目だったうちの祖父。

「木は生きもんやで好き勝手に木目つくりよるさかい
ちゃんと人の目で見たらなアカンのや」

「これからはこういうもんが増えていく時代や。」

「じいの仕事もじきになくなってまうわ。」

と寂しそうに言っていました。

大きな板を切る道具から、先代から伝わる年季の入った工具まで、
私にはよく分からん道具を使いこなす祖父の仕事がなくなるって
私はどういう世界に生きているのか、
あの頃の私にはさっぱりだったけれど。

自分でお金を稼いで、買って、捨てる、買って、使って、捨てる・・・
「消費」するだけのサイクルの中で
生きていることを実感してはじめて気づきました。

丁寧な仕事の魅力や大変さ・・・。

じーちゃんごめんな、今やったらもっと気の利いた返事が
できたかもしれんわ。。。笑


 




うちの祖父の話はほんの一例だけども、

継承する人が居ない、時代に合わないと、
伝統産業がどんどん力を失っていく昨今、

そんな中で「伝統」の真髄を極めた方に
ここカンボジアで会えると聞いて、
IKTT(Institute for Khmer Traditional Textiles,クメール伝統織物研究所)
を初めて訪れたのは、いま働いている会社の面接のため
初めて一人で日本を出た、2012年11月のこと。

街中からトゥクトゥクで40分の、
シェムリアップのはずれにあるIKTTは、
半年1回ほど尋ねさせて頂いている私の大好きな場所です。



シェムリアップ市街地の喧騒とは程遠い、
思わず深呼吸したくなるような心地良い森の中で
この村を創った森本さんのお話を聞かせいただきました。
 
1週間ほど前にお邪魔したのが4回目の訪問になりました。
稚拙ながらこのブログでも紹介させて頂きたいなと。

 


 

ポルポト政権による内戦時代に失われた絹織物を復活させるべく、
職人を各地から集め村を作ったという森本さん。
不自然に切り拓かれた土地ではなく、森と調和するように家が在り、
行く季節によって生っている果物も様々。



青々としたマンゴーとパイナップルの写真を撮り
「パイナップルってこんな風に生るんだ!?」と
おどろいたのは去年の3月のこと。

先月お邪魔した時は立派なジャックフルーツが生えていて
こちらも「こんなに低い所に生るのか!」と驚きました。
(写真を撮り忘れました・・・)


最近流行のバイラルメディアみたいに
なんでもかんでも「スゴイ」とか「ヤバイ」とか
言ってはいけないと思うんだけれども、
私の乏しい語彙力では適切な表現を未だに見つけられないぐらい
この森はスゴイ。。。


この森では養蚕から織布までの全ての工程を行っています。
織られる布はシルク100%。
化繊や化学染料は使わず、この国に何百年も前から伝わってきた
伝統的な手法で織られます。

1枚のクメール織をつくるのに、半年から1年。
女性は小さな赤ちゃんをハンモックに揺らしながら布を織り、
男性は家を建てて畑を耕し、家畜を育て魚も捕ります。

森本さんの”土から布を”という言葉が
強烈に印象に残っていますが、
まさにその全てに納得する風景がここには広がっています。

 

 




織り手さんが奏でる音色はとっても気持ちいい。

大量生産の工場に響く、ガシャンガシャンと、
まるでマシンガンのようにやかましい音とは全くの別物で、
呼吸のような、心臓の鼓動のような、優しい音色なんです。

鶴の恩返しの歌にあった
「とんとんからり とんからり」という表現がぴったりかな。




染料もモチロンここで作られたもの。
上の写真は、鉄くずやライム、やし砂糖をいれて日光をあて、
力強くぶくぶくと泡を出す鉄媒染。

川に流してもそこらに撒いても、自然を汚さない。
昔の人はこうやって自然と共存していたんだろうな。

 
ココナッツやラックカイガラムシ、アーモンド、バナナなどで
染め上がった艶やかな生糸はどれも美しい。
 
その糸を、人が息をするリズムで、張りを確かめながら巻いていく。
それが身に纏ったときの心地よさを作り出しているんだそう。
「丁寧な仕事」はひとつひとつに理由があるんですね。
 
 
これはクメール織物の柄を出すために横糸をしぼっている様子。
ものさしは使わず、職人の感覚で模様を生み出していきます。
糸を縛っているのは、じょうぶなバナナの木の皮を
ととろこんぶみたいに薄~~~く裂いたもの。
それを生糸に巻いては染め、ほどいては別のところを巻き、また染めて、
何度も何度も繰り返して模様が完成していくんだそうです。
 
 

 

実は、ビニール紐でしばって同じように染めている、
別の工場も見学したことがあります。
それを見て、改めて伝統の森の向かう先が
それらと全く違うことに気づかされました。
 
プラスチックの棒に巻きつけた糸を
ガシャンガシャンと右往左往させる「作業」と、
糸を紡いで1枚の布を創る丁寧な「仕事」は、
一見やっていることは同じでも
そのプロセスや出来上がった布は全く異なる。



 

おっとりのんびりしているお母さんたちが
布に魂をこめる瞬間。

 


常に仕事なんだけど、常に母親。
織り機から離れ、子供を抱き上げるお母さんは
とても穏やかな表情。

乳児が居ても、子供が風邪をひいても、
目に見える範囲に子供が居れば圧倒的な安心感が
ありますよね。

きっと、あたたかい布はこうして創られるんだなあ。


「織り手によって布の表情がかわる」
と仰っていた森本さん。
織っているのは布であり、その人の時間であり、人生であり。

シェムリアップやプノンペンに出稼ぎに行かなくても、
家族と共に暮らし、仕事ができる環境が、
この村の女性たちが、一人で何ヶ月もかけて
布を織り続けられる理由なのかな。


「伝統は守るものではなく、創るものだ」
という森本さんの言葉そのものが、この村、この布。

 

初めて伝統の森に行ったとき、一目惚れして買った
東雲色のストール。

人の髪と同じように、良質なシャンプーで洗って
日なたに干すだけと聞いて驚きましたが、
洗えば洗う程優しい風合いになって、
ふわっと肌に馴染んでくれます。

 
自分の髪と同じように、
クメールラビットの石鹸をよく泡立てて洗ってから、
お湯に馬油を1,2滴落としたところに浸してから
絞って干しています。

 

 

「東雲色」の語源って、朝焼けに染まった東の空の色なんだそう。
写真フォルダ探して、「なるほどなぁ」って納得。

一生身につけたいと思えるストールに出会えたことに感謝(^^)
素敵な時間をありがとうございました。


伝統の森 Webサイト http://ikttjapan.blogspot.com/





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